レビュー

これから「新クトゥルフ神話TRPG」を始めたいグループ向けの入門用ボックスセット「亜麻色の幕が下りて」

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「ゲームマーケット」会場で先行販売されていた、「新クトゥルフ神話TRPG」入門用ボックスセット「亜麻色の幕が下りて」の一般販売が開始された。本製品はクリエイター向けショップ作成サービス「BOOTH」で販売され、12月12日の発売初日に完売、その後の再入荷分も同様に完売となっている。価格は税込2,200円で、12月18日まではゲームマーケット会場での先行販売と同じ税込2,000円で購入が可能だった。なお、発送はBOOTHの倉庫から行われ、別途送料税込730円が必要となる。

「新クトゥルフ神話TRPG」(いわゆる第7版)として初めてのボックスセットである本製品は、「新クトゥルフ神話TRPG」をこれから始めるグループ向けに設計されている。ボックスには入門用ルールブック、シナリオ、ダイスが同梱されており、20ページほどの「クイックスタート・ルール」にはゲームに必要な最低限の基本ルールが収録されている。すべての技能が網羅されているわけではないが、「作家」「ディレッタント」「医師」「ジャーナリスト」「刑事」「私立探偵」「教授」など8種類の職業サンプルが記載されており、新規の探索者を作成する際の基準として利用できる。また、サンプルにない職業を選択する場合は、適切と思われる技能を8つ選ぶ方法が説明されており、キーパー(ゲームマスター)と相談しながら決めてもよい。

付属のシナリオは2~4人向けで、プレイ時間は2~3時間と短時間で楽しめる構成となっている。ボックスには「ノンフィクション作家」「古物研究家」「私立探偵」「医師」「刑事」といった作成済みキャラクターシートが含まれており、これらのキャラクターを選んでゲームを開始することもできる。また、彼らには架空の都市「七伏市」の出身という設定が付与されており、この街を舞台にした「七伏市奇譚」シリーズの他のシナリオでも使用できるだろう。

シナリオは、舞台演出家・葉山奏実が遺した謎のメッセージを巡る物語で、探索者たちは法要の場で奏実の孫娘・佑香からの依頼を受け、彼の家を訪れる。各場面に対応するルールの説明がシナリオ内に記載されており、例えば技能ロールの成否によって結果が変わる場面では、「クイックスタート・ルール」の「技能ロールと難易度」のページが案内されているため、キーパー初心者にも優しい作りとなっている。

また、ボックスにはプレイに必要な10の位と1の位用の10面体ダイス、8面体、6面体、4面体ダイスが含まれており、プレイヤー向けにシナリオ進行に必要な最低限のルールを記載した4ページの説明書も同梱されている。「新クトゥルフ神話TRPG」が初めてのプレイヤーを迎え入れる準備もよい。

本製品は現在、BOOTHでは在庫切れとなっているが、公式X(旧Twitter)アカウントによると追加在庫が確保される予定だ。BOOTHの商品ページで「入荷お知らせメールを受け取る」を設定しておくことで、再販開始時に通知を受け取ることができる。

外部サイト
新クトゥルフ神話TRPG 入門シナリオセット「亜麻色の幕が下りて」 – BOOTH

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