岡山県西粟倉村の林業団体「西粟倉百年の森林協同組合」が、同村を舞台としたTRPGシナリオを収録した物理本の制作ため、クラウドファンディングを募っている。「あわくら日誌(仮)」と題した本書では、同村のふるさと納税の返礼品にもなっているエモクロアTRPG用シナリオ「Hour cry」をはじめ、オリジナルシナリオ3本と西粟倉村資料集が収録される。
「Hour cry」は同組合が制作したオリジナルシナリオで、今年8月の販売開始と同時に同村のふるさと納税返礼品としても採用された。物語は智頭急行の無人駅、西粟倉駅から始まる。西粟倉村で起業するため「ローカルベンチャースクール」に参加した共鳴者たちは、研修の開会式にて自分たちが皆、ふわふわのケモノの姿に変わっていることに気がつく。プレイヤーはシナリオを通して同村の観光はもちろん、実在する企業や神社、季節のイベントなどを巡ることができる。なお、同作はオンラインプレイ用にデジタルデータ版が販売されていたが、本書ではオフラインプレイ用に再編集したものが収録される。
また、人気シナリオを多数公開している3名のTRPG作家が書き下ろしたオリジナルシナリオが3本収録される。こちらは作家が取材のために実際に同村に足を運んで書き下ろしたもので、1人が1話ずつ担当したキャンペーン形式のシナリオとなっている。参加した作家の名前は、2024年12月以降に発表される。
その他、同村を舞台としたシナリオを創作しやすいように、同村に伝わる「西粟倉村史」や「にしあわくらの民話」「あわくら探訪」などの資料をまとめたものが、西粟倉村資料集として収録される。
クラウドファンディングは、同村で山林管理などを行う百森が運営する独自のプラットフォーム「アワクラファン」にて2024年9月28日から11月24日まで行われる。目標金額は1,500,000円。「あわくら日誌(仮)」が送付されるリターンは税込・送料込み10,000円となっており、提供予定は2025年8月を予定している。
外部サイト
西粟倉村オリジナルTRPGシナリオ集&資料集をつくりたい! – アワクラファン
西粟倉TRPG